2001年5月

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上の写真は、チェロのテールピースの裏彫り作業をした時のものです。高度な意味での調整では、こうした見えないところにも手間と時間を掛けると、いつも親方はおっしゃいます。実際、削る前のものと比較すると、削ったものは随分と軽くなっていることが分かります。もちろん、これをやっただけで音が飛躍的に良くなるというものではありませんが、こうした個々の調整の目指す方向を合わせることで、確実にその効果は音に現れてくるものだそうです。僕は、楽器を作ることだけでなく、このような調整や修理も同時に勉強しています。

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↑最終的に、このように仕上げます。