2003年1月

今日はチェロの駒の高さ調整、エンドピンの交換をしました。
エンドピンは、旋盤を使って楽器側の穴の大きさ・テーパに合うように加工しました。
テーパがついているので、直径をほんの0.1mm削っただけでも思いのほかエンドピンは緩くなります。最終的に緩くなりすぎないように(交換時にはエンドピンが全部入らない状態に)仕上げるので、最後の一削りは本当に微妙なものです。

今日はチェロのオーバーザッテルの形成、テールピースの裏彫りをしました。
テールピースもチェロの物になると、その削る量も結構なものになります。ヴァイオリンのテールピース丸々一つ分くらいは削るかもしれません。

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今日はエッケ(コーナー)の欠けてしまったヴァイオリンの修理をしました。
修理したものは、破損部の欠片がすでに無くなっているものでした。今回は傷の断面側にも(破損部自体が摩耗などしている場合うまく接着ができない為)加工をし、そこに合わせて小さな木片を作りました。
それを接着後、他のエッケを参考にしながら形をだしていきました。

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今日はヴァイオリンのテールピース・顎当ての裏彫り、エッケ修理のニス塗り、ヴァイオリンの駒削りなどをしました。
ニス塗りも、その楽器のニスの雰囲気などをよく観察することが大切なのだそうです。楽器のいろいろな部分を眺め回しながら少しずつ色を足しています。

今日はヴァイオリンのオーバーザッテルの溝調整、弓の毛替え、エッケ修理のニス塗りの続き、ヴァイオリンの駒の高さ+オーバーザッテルの溝調整をしました。
弓の毛替えをやったのですが、今日は毛の長さがうまく決まらずやり直しになりました。
毛を張った時点(この時点では毛は濡れています)では「少し長い(緩い)かな?」と思ったのですが、毛が乾いた時には思った以上に短くなってしまいました。仕上がり時に理想的(緩過ぎず、きつ過ぎず)な毛の長さにするのは、とても微妙で難しいです。

p-b-hori
今日はヴィルベルカステン(ペグボックス)の深さを修正する加工をしました。
ヴィルベルカステンは何でも加工し直すものではありませんが、今回はペグを交換し(写真でもペグ穴を埋め直してあるのが分かると思います)その位置をより理想的にし直す為に加工をしました。
ヴィルベルカステンの加工は奥まった所を彫り込んでいかなければならないのでとても難しかったです。
こういった隠れてしまう様な部分は、加工の難しさや、音への影響の少なさから、楽器の製作法のタイプやその精度が現れやすい部分でもあるそうです。 
dogu
午後には、先日注文を出しておいた道具が届きました。それぞれまた少しずつ手を加えて、使えるようにしていかなければなりません。

今日の午前中は、ヴァイオリンの駒の高さ調整、顎当ての取り付け加工などをしました。午後は浅草にノミを注文しに行きました。
今回は親方の丸ノミを借りて、その形やアールを同じように作ってもらうことにしました。

今日はチェロの毛替えの下準備、それからヴァイオリンの指板削り、駒の高さ調整、顎当ての取り付け加工などをしました。
指板を削る時には、それように調整したカンナを使います。僕のカンナ(先日届いたもの)は、まだ使える状態ではないので親方の道具を借りて指板を削りました。