2003年10月

今日はヴァイオリンのペグ・エンドピン・顎当ての交換、テールピースの裏彫り、オーバーザッテルの溝調整などをしました。
このところ、勉強の為に自分の使っているヴァイオリンの弓に手を加えてきましたが、そちらが一通り終わったので、今度は楽器の方(もちろん、こちらも自分のものです)にも手を加えていくことになりました。
以前もヴァイオリンのレッスンを始めるにあたって寸法的・音質的な部分の調整をしたことのある楽器なのですが、今回は楽器の見た目に関わる部分を修正していく予定です。
ただ、ここで断っておきたいのは、以前この楽器にした表板の厚みの出し直しや、今回やる予定の楽器本体の外見の根本的な部分の修正は、本来の調整の中では基本的にやらないということです。
その主な理由は、まず製作者の製作意図・オリジナリティー・キャラクターなどの存在するヴァイオリンは、それらを尊重(できる限り残)して修理・調整は行うべきだからです。
それから、仮に製作意図などの問題にあまり関係がないヴァイオリンだったとしても、それに掛かる費用(時間)、楽器へのダメージを考慮すると調整として行うには現実的とは言えないからです。
僕のヴァイオリンは本来後者の理由があてはまるような楽器ですが、それを十分承知の上で(何より勉強の為なので)今回また悪いところを直していくことになりました。
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そのヴァイオリンはニスを落とし、ネック、ボタン、スクロール、ペグボックスなどもともとの加工があまり良くないところをできる範囲で修正しました。
このヴァイオリンにはパーフリングが入っていなかった(描いてあるだけでした)ので、今はその為の溝を彫っています。

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今日はチェロの剥がれ修理、それから親方の新作ヴィオラのツァルゲの高さを削りました(上写真)。
それから、いろいろと手を加えている自分のヴァイオリンの方は、パーフリング(アインラーゲ)の溝を彫り、今日はそこに埋め込むパーフリング材を曲げました(下写真)。
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今日は工房のヴィオラ弓の毛替え、親方の新作ヴィオラのクロッツ(ブロック)の加工をしました。
それから、今大幅に手を加えている自分のヴァイオリンにアインラーゲ(パーフリング)を入れました。
ニスと一緒に描いてあったアインラーゲを落とした時は、かなり間の抜けた感じになってしまいました(10月頭の写真参照)が、アインラーゲが入っただけでも随分それらしくなりました。
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↑エフ孔付近の不自然だった部分も気持ち程度ですが修正。
今日はヴァイオリンの弓の毛替え、魂柱交換などをしました。
いろいろ手を加えてきた自分のヴァイオリンは、その後エフ孔付近のかたちのあまり良くないところを修正したり、ペグ穴の埋め直しなどをしました。
そして今日は、新たにペグの位置を決め、その下穴を開けました。それから、ニス塗り前の下処理をしました。
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↑部分的に元々のニスが残っていますが、加工面での修正はとりあえず終わりです。

今日はヴァイオリンのテールピース・顎当ての裏彫り、駒の高さ・オーバーザッテルの溝調整、魂柱調整などをしました。
それから、大幅に手を加えてきた自分のヴァイオリンの方は、ニスを塗り始めました。