2007年6月

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今日は、ヴァイオリンの指板の削り直し、ナット(オーバーザッテル)の作り直し、新作ヴァイオリンのアインラーゲ(パフリング、象眼細工)の溝の加工などをしました。
アインラーゲはスクロールと同様、楽器の美観に大きく影響しますから、作り手としては神経を使うところでもあります。

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今日は、ヴァイオリンのセットアップを2本、新作ヴァイオリンのアインラーゲ材(先日堀込んだ溝に入れる為の「黒・白・黒」と重ね合わせた細い象眼材)を楽器の輪郭に合うようにベンディングアイロン(曲げ作業専用の電熱器)で曲げる作業などをしました。
今回僕のヴァイオリンに入れる象眼材は「黒檀・カエデ・黒檀」で「黒・白・黒」を作ったのですが、この部分の材料のチョイスでもアインラーゲのラインのシャープさなどに影響が出ます。

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今日は、やっと新作ヴァイオリンにアインラーゲが入れ終わりました。
まだこの後にアインラーゲ周りの仕上げ工程はあるのですが、溝の中に接着し終えると一気にヴァイオリンらしくなります。

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今日は、新作ヴァイオリンのアインラーゲ付近の加工を仕上げました。
接着後のアインラーゲは溝から少し頭が出ている状態なのですが、その余計な部分を削り落とすと共に、輪郭に沿った形で入れるスクープ(ホルケレ、溝)を彫り込むと最終的なアインラーゲのラインが顔を出します。

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今日は、コントラバスの裏板の割れ修理、それから、新作ヴァイオリンのf孔のテンプレート(シャブローネ)を作り表板に描きました。
f孔の輪郭を描くと、また一つヴァイオリンらしくなってくれて少しホッとします。