2008年10月
ここのところホームページの更新ができなかったので、楽しみにして下さっている方々には、大変申し訳なく思っていました。
でも、そんな中も新作ヴァイオリンは、修理・調整の仕事と並行して進めていましたので、アインラーゲ(パーフリング)を入れ終えた9月から10月にかけての製作の様子をダイジェスト風に載せてみます。
アインラーゲ入れの後は、仮に接着してあった裏・表板を横板から一度剥がし、それぞれ最終的な厚みに仕上げます。
そして、表板にはエフ孔を切り、バスバー(力木)を接着、形成して仕上げます。
んでもって、厚みを仕上げた裏板から本接着。
裏板がニカワ付けされたところで、いよいよフォルム(内枠型)を楽器から抜き取ります。
ここ何気に好きな瞬間です。
フォルムを外した楽器の各クロッツ(ブロック)を形成し仕上げ、今度は表板を本接着してボディーを箱にします。
その後、ランドを丸く仕上げ、サドルを作り、仕上げたネックを取り付け、ボタン部分を形成し終えたところで白木での完成です。
ニスの塗っていない状態を白木(しらき)というのですが、きれいに作り込んだ楽器はこの状態が一番美しいかもしれません。
それから時はめぐり今日に至るのですが、そろそろニスの磨きに入れそうなところまできています(最後一気に飛びましたが・・・)。
ここまでくると音が出るのが楽しみです。
うーん、自分の作った楽器でちょっと興奮・・・そして、ここからもうひとふんばりなんですけどね。