2008年3月

sagyou-dai2
今日は、裏板割れ修理中のコントラバスのニスリタッチの続き、ヴァイオリン弓の毛替え、それから、最近仕事の合間に作っていた新しい作業台の仕上げなどをしました。
修理も製作も並行して作業していると作業スペースの関係上すごく非効率になってしまう気がしたので(作業工程の中でむやみに楽器を動かしたくないタイミングは多いですし、道具と楽器の入れ替えが意外と時間を使ってしまうのと、何より工房内での事故防止にもなるしね)また新たに作業台を作りました。
電気スタンドも注文したし、これで新作楽器の方も快適に裏・表板の作業に入っていけるんじゃないかな?

cornet-vn
今日は、コントラバスのニスリタッチの続き、ヴァイオリン弓の毛替え、コルネット・ヴァイオリンのペグ交換、新作ヴァイオリンの表・裏板の接ぎ作業などをしました。
コルネット・ヴァイオリンは、まだ電気的な録音技術が未発達だった時代に旧式吹き込みの録音に使用されていた、今や博物的展示くらいでしかなかなかお目に掛かれなくなってしまった珍しい代物です。
今回、ペグは状態が悪かったため交換になりましたが、発音部のパーツ類(ボディーはオリジナルではないようですが)はとても状態が良く、なかなか味わい深いトーンのある楽器だと思いました。

2008svn-kegaki
今日は、接ぎ(センターで左右対称に木材を接ぎ合わせる作業)と平面だしの終わった表・裏板材に、仕上がった側板部を使って楽器の輪郭をデザインし、それらを切り抜きました。あと、そのついでにチェロ製作用のシャブローネの切り抜きなどをしました。
ヴァイオリン製作において、どうして側板部を先に作りその精度が重要かというと、この工程で写し取った輪郭が、最終的な楽器のフォルムに大きく(ある意味で決定的に)影響するわけです。
こんなタイミングが一番解り易いかもしれませんが、製作序盤の工程の精度は、最終的な完成時の楽器の精度に全部関与しているんですね。
2008svn-kirinuki

2008svn-arabori
今日は、新作のヴァイオリンとヴィオラの隆起の粗彫り作業に入りました。
と言いつつ、周辺部がそれっぽい厚みになったところで、一度輪郭を整える作業に入ります。