2001年9月

s-nisunuri
先日作っていたシュニッツァーの柄にニスを塗りました。
こういった道具を作る時にいつも親方から言われることは、とにかく一番最初に良い物を作れということです。というのも、道具は後で作り直そうと思っても、他の作業に忙しくなってからではなかなかそういった時間はとれず、結局は初めに作った道具を長く使うことになるからだそうです。
そういったことからも、自分の使いやすい、良い道具を今からどんどん揃えていかなくてはいけません。

oyakata-va2
今日は、工房に親方の作った楽器が入ってきていたので、見せてもらうことができました。
親方の楽器を見ると、まず綺麗だなという印象を受けました。僕(何となくしか見られない人)が見てもあらゆる箇所がキチッと作られているのが分かる楽器でした。
こういう楽器を将来の目標(あまりに凄すぎて、漠然としてしまいますが)にしたいという意味も含めて、トップページの写真も親方の楽器を持っているものに替えてみました。

今日は、自分が使っている弓の毛替えをやらせてもらいました。毛替えの工程の一つ一つは教えてもらってはいたのですが、それらを通してやるのは初めてでした。
全部を自分でやってみると、最終的にバランス良く毛を張る為には、毛替えの最初の工程から毛のバランスを維持し続けながら作業を進めなくてはいけないのがよく分かりました。またそれと同時に、その良いバランスを保って毛をコントロールすることの難しさも痛感しました。

今日は、親方に見てもらいながら表板の剥がれ修理しました。
最近は仮工房に移ったこともあり、こうした修理の勉強もするようになりました。当初親方は、僕には楽器の製作から教えて修理はその応用として教えていこうとお考えだったらしいのですが、今は新作、修理にかかわらず、できることから勉強していく感じです。