2002年11月

今日は、午前中にチェロの駒の高さ・オーバーザッテルの溝調整、ニス修正、午後はヴァイオリンの駒の高さ・オーバーザッテルの溝調整、ニス修正、最後にもう1本チェロの駒の高さ調整をしました。
今日のように、同じ基本的な調整をするのでも個々の楽器の状態や作りは違うので、それぞれ微妙に手の加え方も変わってきます。
今度の8,9,10日には弦楽器フェア(詳細は日本弦楽器製作者協会ホームページにでています)があるので、今週は忙しくなりそうです。

弦楽器フェアも無事に終わり、いつも通りの工房に戻りつつあります。
ところが最近、僕のパソコンの調子がおかしくて(フェア前からだったのですが)一時はまともに起動すらしなくなりました。
パソコンもいったん調子が悪くなると、メールのチェックすらまともにできなくなってしまうのでかなり困りものです。
いろいろと原因を探っていたのですが、使用環境(工房でもチェック)やWindows自体の問題ではありません(再インストールしても変わらず)でした。結局のところ、パソコンとしての最小限の機能にまでして(余分なデバイスを外して)も同じ症状だったので、マザーボードの交換となりました。
それで、やっと問題無く(今のところなのですが・・・)動くようになりました。これでダメだったら残りはハードディスク、メモリーなので、何とかこのまま調子よく動いていてくれることを願うばかりです。

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今週はパソコンの復旧をしながらの作業になりがちだったのですが、その一方で豆ガンナを作り始めました。
今まではドイツから取り寄せた物に手を加えて使っていたのですが、これからは、より精度の高い加工ができる物を自作していく予定です。
まず、真鍮板を作る豆ガンナのサイズに切り(写真のプレート状の物)それを曲げるところまでやりました。

今日はヴィオラの駒の高さ・オーバーザッテルの溝調整、ヴィオラ弓の毛替えの下準備、もう一本のヴィオラの顎当て・テールピースの裏彫り加工をしました。
楽器の調整であれ自分の道具を作ることにせよ、今(勉強中の身のうちは)意識しなくてはいけないことは「落ち着いて、とにかく丁寧にやる」ということです。
このことは親方からもよく言われることなのですが、その「丁寧に作業をする」をこの時期に体に染み込ませてしまうことが今一番大切な事のようです。
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↑テールピース加工前
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↑裏彫り加工後

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先日豆ガンナ用に曲げた真鍮板をリング状に溶接しました。
溶接作業はこうした道具を作る時ならではのものですが、これが結構難しいものです。ただ、こういう作業をすることでまた少し金属加工というものが身近になる気がします。
溶接後、底面になる部分を作りました。ちなみに、こちらはまだ溶接はしていません(上の写真は置いてあるだけです)。

今日は親方の製作中のヴィオラのツァルゲ(横板、側板)を定盤の上で直角を見ながら削り、ラインを整えていく作業をしました。
それからヴィオラの駒の高さ、オーバーザッテルの溝、魂柱の調整、もう一本のヴィオラのオーバーザッテルの溝切り、その調整をしました。
豆ガンナの方も底面部を溶接し、大体の形をだしました。だんだんとそれらしくなってきました。
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