2002年9月

今日はヴァイオリンのオーバーザッテル削り、駒の高さ調整、毛替えの下準備などをやらせてもらいました。
それから、ヴァイオリンのレッスンもありました。今日の音階・アルペジオはdis-mollでした。ここのところ順調に(といってもギリギリのところで)OKをいただいていたのですが、さすがに今日の出来では「来週もう一度」となります。

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今日はヴァイオリンのテールピース・顎当ての裏彫り、駒の高さ調整、オーバーザッテルの溝調整などをやらせてもらいました。
最近は親方が楽器の音響的なデータ(そのいくつかが親方のホームページで紹介されています)をとることが増えています。実際に耳で聞いた音が、目で見える形であらわれてくるのはとても興味深いです。

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今日は駒の高さの調整、オーバーザッテルの調整(高さ削り→溝の切り直し→溝の深さの調整)、魂柱の調整、弓の毛替えの下準備をやらせてもらいました。
オーバーザッテルの溝は一見何でもない箇所に思われるかもしれませんが、それを切ったり深さを調整するのには結構神経をつかいます。

今日は指板の裏彫りをやらせてもらいました。
指板の裏側の加工にはいくつかのタイプがあるらしいのですが、このようなタイプの指板(左下写真)は、強度を落とさずできるだけ軽くしようというものらしいです。
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↑加工前の指板
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↑加工後の指板

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今日は現在親方が製作中のヴィオラのネックの切り出しをやらせてもらいました。
バンドソーで少し余裕をもたせてカットしていくのですが、これもまたすごく神経をつかう作業でした。

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今日は先日切り出したネックの輪郭のラインを整えました。
ノミやヤスリをつかってラインを出していくのですが、シュネッケ(スクロール)の奥をきれいに削るのはとても難しかったです。
それから、檀ちゃん(親方の娘さん)の1/10のヴァイオリンの駒とオーバーザッテルの調整をしました。
基本的には分数楽器もフルサイズと同じことをするのですが、分数には分数の難しさがあるように思います。

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今日はテールピース・顎当ての裏彫り、その顎当ての金具の角度調整、駒の高さ・オーバーザッテルの溝の調整をしました。
最近は親方の調整の中でテールピース・顎当ての裏彫り加工をすることが増えてきました。
音をギリギリまで煮詰めていく場合には、このような部分にも手を加えたり肩当てまで合わせて調整することでそれらの効果が現れるそうです。