2002年8月
今日はヴァイオリンのテールピースの裏彫り、駒の高さ調整、オーバーザッテルの溝の調整などをやらせてもらいました。
最近はテールピースの裏彫りなどの荒削りにルーターを使っているのですが、今日は先日親方が買ってきた何種類かの新しいビット(ルーターの先端に付けるもので、この部分を回転させることで木材を削ります)を使ってやってみました。
小さいビットとはいえ、使い慣れない物を使う時は普段以上に神経を使います。
今日はチェロのエンドピンの加工をやらせてもらいました。
新たにエンドピンを取り付ける時は、楽器本体の差し込み穴側は極力広げないように、エンドピン側を加工して楽器に合わせていきます。
旋盤を使って削っていくのですが、交換時に理想的なきつさ(後の食い込みを考慮してきつめにします)に合わせるのはとても微妙で難しいです。
今日はヴァイオリンのエンドピンの穴埋めをやらせてもらいました。大きくなりすぎたエンドピンの差し込み穴をツゲ材で埋ます。
差し込み穴のテーパと深さ(ツァルゲ+クロッツの厚み)に合わせてツゲ材を旋盤で削りました。
今日はペグの長さ合わせと、先日埋めたエンドピン穴付近のニス合わせをやらせてもらいました。
ニスの色合わせは、楽器の元の色や杢の入り方などよく観察してどんな色を塗っていくのかを考えます。
今日は弦の張力を測りました。
弦の張力は直径・長さ・質量などのデータをとり、それから計算してもとめます。より正確なデータをとるためには測定機器も精密な物が必要になってきます。
今日は午前中に弓の毛替えを、午後には親方が製作中の楽器のフッターライステンの形をだしていく作業をやらせてもらいました。
始めにシュニッツァーを使ってフッターライステンを斜めにおとしていくのですが、ツァルゲを傷つけないように削っていくのはとても難しいです。