2006年12月

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先月末に高円寺から桐生への引っ越しが完全に終わり、昨日やっと工房に電話とインターネットがつながりました。
その間、運び込んだ段ボールを一つ一つ潰していきながら、工房の棚や敷居のための壁を毎日作っていました。
今日はその中でもメインどころのノミを掛ける棚が、無事予定の位置に取り付けられて一段落という感じです。
ちなみに、僕がこの度工房として一室を使わせていただく事になりました無鄰館(ムリンカン)は、群馬県の桐生市にある大正時代に建てられた古い織物の工場で、現在はその保存と有効利用を兼ねたクリエーターズ・ファクトリーになっている所です。
僕以外に無鄰館には、彫刻家や、服のデザインをされているの方(ちなみに館長は建築家)など、他にも様々な分野で活躍されている方々がアトリエを構えています。
今日は取り付けた棚を館内の皆さんものぞきに来てくれて「イイじゃない。」だとかコメントいただけて良い日になりました。

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本日、無事工房をオープンすることができました。
結局直前まで工房の準備におわれていたのですが、予定日を決めてからあっという間に今日のオープン日を迎えました。
でも、その甲斐あってか今日一日とても嬉しいことばかりでした。
オープンの日に合わせて激励のメールを下さる方や、お花を贈って下さる方までいて朝からサ~プライズ続きでした。
で、まだ続きます、今日工房にいらしたお客様が僕の師匠の佐々木親方のそのまたお師匠である無量塔蔵六親方のチェロをお持ちになって見せてくれました。
日本のヴァイオリン製作の歴史を語る上でも、無量塔親方は偉大な方というのもありますが、僕にとって特別なオープン日に、こんな特別な楽器に出会えて恐縮したのと同時に「何か、縁起がいいな。」と思ってしまいました。
他にも、心配をして下さってリンゴを差し入れてくれた方など、至れり尽くせりの一日でした。
本当にありがとうございました。
今日は、盆と正月と、メイク・ミラクルとジャイアンツ愛が同時に来たような一日でしたが、また何年後もこの日をこの工房で迎えられるよう、明日からより一層頑張らなくてはと改めて思うのでした。

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オープン1日遅れでお客様用のソファーが届きました。
座り心地もいい感じ・・・。
今日は弓の毛替えをしたり、新作ヴァイオリンの方も進められたりと、久しぶりにヴァイオリン職人ぽい仕事ができました。
最近ずっと大工仕事(配管までちょっと入れ替えてみたり・・・)ばかりやっていたので、何だか落ち着きました。

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今日は桐生第一作目の新作ヴァイオリンの側板(ツァルゲ、リブ、横板)を一周接着しました。
午後は毛替えや、ヴィオラの駒削りなどをしていました。
まだまだ個人の工房といいますと敷居が高いものと思われがちなので、何となく「工房ってこんな雰囲気」みたいなものをまず知っていただけるように、引き続き普段の作業の様子なども公開していけたらと思っています。

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今日は、新作ヴァイオリンのライフェン(ライニング)接着、ネックのリセットをしたヴァイオリンのニス合わせ、裏板の剥がれたヴァイオリンの修理などをしました。
修理や調整も大切な仕事なのでなかなか新作ばかりはやっていられないのですが、年が明けるとまたやりたい事が増えるので、年内できるだけ頑張っておこうかと思っています。