2007年1月

ksvn-arabori
新作ヴァイオリンは側板(ツァルゲ、リブ、横板)を完成させ、裏・表板の切り抜きをし、今日は粗彫りをしました。
それから、午後は工房を訪ねてくれた友人達と楽しく過ごした後、ヴァイオリンの指板の反り調整などをしました。
今更(しかも突然)何ですが、新作にしろ修理・調整にせよ、この仕事は楽しいです。

vc-tp-urabori
今日はヴァイオリン弓の毛替え、チェロの黒檀テールピースの裏堀加工などをしました。
楽器の調整と言っても、いくつか段階があります(僕は、スムーズな上達の為にも「弾き安さの調整」は最低限必要だと考えていて、まず最初の調整としても皆さんにお薦めしています)。
その中でも「より高度な音の調整」に入った場合、数多くの調整要素を足し合わせることで(このように、楽器に合った部品を選んだりその質量調整をするのも、大切な調整要素の一つになります)目指すべき音の方向にシフトさせていきます。
ksvn-ryuki
ちなみに、新作ヴァイオリンの方ですが輪郭に沿ったランドの厚みを出し終え、今は裏板・表板共に隆起のかたちを出しているところです。
まだ高さにも輪郭周辺部の寸法にも余裕があるので、この辺りまでは細かく測るよりも見た感じの方が重要な気がしています(心配しなくても、上から目で見た感じが想像以上に正確だったりしますし)。
そんな意味からも、実はここからが隆起出しの本番。