2007年11月

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あっという間でしたが、11月の2日から4日の「弦楽器フェア」無事に終えることができました。
期間中、出展したヴァイオリンをきっかけに、またいろんな人と知り合うことができましたし、会いたくてもなかなか会えなかった人とも再会できて、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
また、2日の木野雅之さんによる試奏コンサートも含め、たくさんの方々に楽器を手にとって頂けたことが何より嬉しかった3日間でした。
この場をもって、改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
で?なぜ初っぱなこの写真?といいますと、単純に開場での写真で、自分と楽器とが写っているものの中でWebに適したものが全然無くて・・・。結局、同業者の先輩Kさんが撮って下さった貴重なワンショットを採用させていただきました。
「試奏頂いてる様子を背景に」ということでしたが、あまりにも微妙な瞬間。そして表情・・・。すごく気に入っています。
ま、冗談はさておき、せっかくなので少し今回のフェアの様子をレポートしておきましょう。
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まずは、この弦楽器フェアを主催している日本弦楽器制作者協会の会長さんでもあります、園田信博さんのチェロ。
3日の展示終了後に行われました、フェア50回記念企画コンサートの古典四重奏団による演奏でも使用された楽器ですね。僕もそのカルテット演奏を聴いて帰りました。
僕が聴いていたのはホールの後ろの方の席でしたが、遠目に見てもステージ上のこの楽器はきれいでした。
個人的には、性能と美観を兼ねそろえた大きな楽器は貴重だと思っています。
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次は、同じく協会の会員の番場さんの展示スペース。
各スペースごと展示模様に個性が表れていて、そういったところもフェアの見所になっている気がします。
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こちらは、海外からの出展の駒メーカー、デスピオさんのブース。
前に彼がオヤジさん(?)と来た時に話をした(僕は恐ろしく片言ですが)のを覚えててくれてしばし和みました。
これも個人的にフェアの楽しみ?
でも、将来的には写真みたいにおしゃべりするのが目標です。
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そして、今回この楽器をフェアでひと目見ようといらっしゃった方も多かったのではないでしょうか?
モスクワで行われました、チャイコフスキー・コンクール、ヴァイオリン製作部門でゴールドメダルを受賞した菊田浩さんのヴァイオリンです。
同コンクールで2位、4位、それぞれ受賞されました、高橋明さんと天野年員さんの作品と共に日本で見られるチャンスでしたからね。
期間中、皆さんお忙しそうでしたが、僕も作品を見せていただいたり(高橋さんには見ていただけたり)お話しを伺うこともできました。
普段それぞれの活動拠点、スタイルをもって仕事をしている職人同士が、交流をもてるところもフェアのいいところだと思います。
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こちらも海外からの出展、イタリアの製作者協会のブースです。
ここのブースに限りませんが、各国のトップクラスの楽器を見て回るのも製作をやっているものとして最高の刺激&励みになっている気がします。
という感じで、今年も何かと収穫の多いフェアになりました。期間中、お世話になりました皆さんには重ねてお礼申し上げます。