2007年2月
今日は新作ヴァイオリンのネックの製材、その切り抜き作業、それから、ヴァイオリンの指板の反り調整、ニス修理、ヴィオラの指板はがれの再接着、ヴァイオリン弓の毛替えなどをしました。
個人工房において一人で製作をする上では複数の楽器を同時進行的に作ったりするのが、必ずしも効率的だったりプラスの面が多いとは、僕個人的には思っていません。
でも、製材関連の工程では「もしかして、同時にやった方が良いかも?」とその辺を疑ってみる余地がありましたので(あとは単純にネック関連の作業の方が、僕的にはあまりまとまった時間が無くても進めやすい部分もあるので)、試験的な意味も兼ねて今回2本分製材してみました。
ただ、切り抜いた矢先に何ですが、たぶんこの先最後までは並行してやらないと思います。
今日はヴァイオリンの弓の毛替え、先日切り抜いた新作ヴァイオリンのネック材のアウトラインの仕上げなどをしました。
ネックを作っていく過程において、ここで出したものがほぼ最終的なネックの輪郭として決まるので意外に重要なポイントです。
ひたすら修理、調整、新作ばかりやってると息が詰まるかもしれないので(まだ詰まるほどやってないのだけどね)久しぶりにシュニッツァー(ナイフ)を作りました。
写真は、この間弓の修理に使う糸を買いに行ったお店で見つけた針箱(?)。ショウウィンドウに飾られていた時点で既にボロボロだったのですが、豆ガンナやシュニッツァーを入れるのに良いかなと思い購入。
何だかゴージャス。
今日はチェロ弓の銀線の巻き直し修理、それに伴う革の巻き替え、新作ヴァイオリンのスクロール(渦巻き、シュネッケ)の粗彫り作業の続きなどをしました。
僕個人的には、良いヴァイオリンの一つの条件としてもスクロールが魅力的かどうかは外したくないポイントなだけに、やはりここも手は抜けない部分です(実際、優れたデザインには理にかなった機能的な部分も多く含まれていると感じますし)。
今日はチェロ弓の毛替え、新作ヴァイオリンのスクロールの続き、それから、チェロ弓のチップ交換修理などをしました。
独立開業したからではないのですが、弓関連の修理、調整、毛替えというのは常に神経を使います。
まあ実際のところ、弓に限らず楽器も含めてお預かりするものはどれも替えがきかないので、とにかく作業中は注意して扱うに越したことはないということなんですけどね。
いろんな事に通じるけど、「慣れたらおしまい」なんです。
ちなみに、写真は新しいチップを接着し弓のヘッドに合わせて形成し終えたところです。この後、あらかじめ開けておいた小さな穴をきっかけにして毛の収まるクサビ穴の加工をしていきます。