2009年1月

vc-vn-nikawa
今日は、接ぎ割れ修理のため裏板を外していたヴァイオリンのボディーを箱の状態に戻すニカワ着け、チェロの割れ修理、ヴァイオリン弓の毛替えなどをしました。
修理には、ある程度のパターンはあるもの、楽器の壊れ方には決まりがないので、ニカワ着け一つをとっても、その都度一番良いと思われる圧定の仕方を考えるようにしています。
そのバリエーションを増やす意味でも、クランプや道具の種類がもっとあるといいだろうなと思う今日この頃です。

vc-botan
今日は、チェロ弓の毛替え、ボタン折れ修理中のチェロのニス合わせ、その他ヴァイオリンとチェロのニス修理、全面ニス補修中のヴァイオリンの磨きの仕上げ作業などをしました。
ボタン折れのチェロは、ボタンを再接着後、断裂部分を橋渡しするかたちで補強材を埋め込み(そもそも、ボタン部はネック回りとしても、結構な強度を求められる部分なんです)、一部無くなっていたパーフリング(アインラーゲ)等を復元し、今はニスの色合わせがそれなりに進んだところです。
こうした楽器の事故は、所有者にとっても大いにショックなものですから、修理に当たっては、その後もできるだけ修理箇所が気にならずに使えるような内容でまとめようと意識をします。

cello-hako
今日は、チェロ弓の毛替え、チェロのテールピース裏堀軽量加工、駒の高さ・ナットの溝調整、裏板のオープン修理中のチェロのボディーを箱に戻すニカワ着けなどをしました。
裏板などを外す修理は、楽器によっては横板などの変形がでるので、この箱に戻す作業内でかなりの修正をしながらニカワ着けしなければならないものもあります。
そもそも、楽器のオープン修理には、外す時・着ける時それぞれにリスクもありますから、本当に必要な時だけに細心の注意をもって行わなくてはならないと個人的には思っています。