チェロのペグ穴のブッシング

2016年06月10日(金)

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チェロのペグ交換をするのですが、もともとに入っていたペグがかなり太いものでしたので、一度穴を埋め直す作業が必要となりました。

 

そんな時、行うのがこのブッシング作業なのですが、 僕は師匠の工房で旋盤を使ってのブッシングを教えていただいて今でもこのやり方で行っています。

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チェロのペグ穴は左右合わせて8カ所ある訳ですが、慣れてくると上の写真くらいの柘植材があれば楽器一本分すべて穴埋めが可能です。

 

修理材の無駄も出にくいので、自分は好きな修理法です。

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柘植材の小口(とても堅いです)の加工はなかなか大変ですので、初めからノミだけで加工をしようとはしません。

 

できるかぎり限り大きな加工が可能な道具を選択して(この場合はノコギリですね)作業をすることが我々木工に関わる職人の習慣でもあり、普段、自分自身も大事な基礎として身につけていくことを心がけています。

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ちなみに、こちらは応用編ではありますが、僕はリューターも時々使います。

 

ただし、誤解があってはいけないのですが、合理的な機械の多くは、それ以前に手道具で奇麗に仕事ができる技術を身につけていないと、一瞬で取り返しのつかない失敗に結びつきますので、何でもかんでも取り入れれば良いということではありません。

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もちろん、これで仕上げることなどありませんのでご心配なく。このあたりからノミを入れてあげれば仕事もスムーズですし、奥まったペグボックスの底なども不用意に傷つける心配も減ります。