べっ甲フロッグ(Tongue 折れ)修理

2015年08月17日(月)

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べっ甲で作られたフロッグの修理。フェルール(半月形のリング)がはまっている箇所(Tongue / 舌)が元からちぎれる様に断裂してしまったのを接着し直して銀のプレートを埋め込み補強を入れました。

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銀のプレートも埋め込み接着だけでは、後のズレや伸びや開こうとする力にも弱いので、銀板から1mmの丸棒を作ってピン打ちをします。

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通常2ヶ所くらいピンを入れれば十分なのですが、このフロッグ、製作時のべっ甲の合わせ(べっ甲フロッグは複数枚の薄いべっ甲を水と熱で張り合わせた塊べっ甲で作られています)に不安定な箇所があり、縦方向にも開こうとするのも同時に避けたい修理ケースでしたので、(この段階の写真では)ちょっと大げさに見えますが4ヶ所ピン打ちをさせていただきました。

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最終的な加工と仕上げをするとそこまで大げさに見えませんので、ご安心いただけたらと思います。