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- ヴァイオリン (46)
大阪での展示会
2015年04月18日(土)
先日になりますが、4月11日(土)、12日(日)と大阪で催されました、関西弦楽器製作者協会の展示会に参加して参りました。たくさんの方にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。
今回の大阪でも楽器を弾いて下さった皆さんからは、展示会ならではの貴重な感想をいくつもいただきました。いつも励みになっております。
今回の展示会では、出展楽器を使った弾き比べコンサートのほかにも、製作者によるトークセッションなどの企画もあり、普段なかなか聞けないおもしろい話も多かったのではないでしょうか。
この展示会で、僕は(生まれて)初めて大阪を訪れたのですが、行き帰りともに、同業者の篠崎さんと河辺さんに車でご一緒させていただきました。群馬から大阪、遠かったですが、道すがら先輩の職人さんといろいろな話ができて、とても楽しい旅になりました。
また、展示会の会期中、ずっと自宅にお邪魔させてくれていた美術家の小池一馬氏(夫妻)には、大変お世話になりました。ほんと感謝です。
東京にいた頃に知り合った彼らですが、今回元気そうな二人の顔と大阪のアトリエを見られたのもよかった。
そして、これらが今回の展示会に出展したヴァイオリンです(会場で自分の楽器だけ写真におさめるのを忘れ、帰ってきてから工房で撮りました・・・)。
最新作が左のアンティックフィニッシュ、右は2013年に作ったバロックヴァイオリンです。
展示会で催されたミニコンサートでは、第一ヴァイオリンを務めていらっしゃった堀江恵太さんが楽器を選んで下さって、シューベルトの弦楽四重奏第13番 「ロザムンデ」 を弾いて頂くことができました。自分の楽器をコンサートで聴く時には、技術者として独特の緊張感があるのですが、アンサンブルのなかでも無事に音色を聴かせる事ができていたようですので、ほっとしました。
あとは余談になりますが、(これはあまり他では言っていないのですが)実は、この2つのヴァイオリンは「ノイズが人に知覚させるもの」という連続したテーマ(というか個人的に追いかけている興味・関心) が製作のモチベーションになっています。特に今回のアンティック楽器は、視覚的にちょっと変わった質感が出せないものかといろいろと挑戦してみております。
実際には、ちょっと違う(そもそもデジタルのノイズフィルターを掛ける訳ではない)のだけど、Photoshop でノイズをある配合でシグナルに混ぜると、画像の見え方が変わる(アンシャープマスクも、大雑把に言うと、そんなしくみを利用した効果のようです)というようなこと、またそういった人間の知覚全般が、不思議で面白いなと日々思っておりまして・・・。
それぞれ、視覚的、聴覚的に一味違う感じが出せてたらいいのですが。